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目の体操と血行促進

目の体操は血行をよくする

目の体操があるのをご存じですか?

たとえば目をギュッと強くつぶって、パッと開きます
こうすることで、眼球というよりも目の周囲の血行がよくなります。その結果、目の周囲から眼球内に血液が急激に流れ込みます。つまり目の血行がよくなるわけですね。

目の体操の意義は、まさにこの目の血行促進にあります。
目の血行がよくなれば、眼球内のこり固まった筋肉がほぐれてくるのです。目には、じつは三つの筋肉があり、目を酷使すると、これらの筋肉が緊張して硬直してくるのです。

目の血行が改善されれば、近視の予防、視力の回復、疲れ目の解消効果が期待できます。それは遠近調節の元である毛様体筋をリラックスできるため。近視の眼は、この筋肉が肩こりのようにこり固まっているのです。そのほか眼病予防効果も期待できます。目の血行がよくなれば、新陳代謝が活発になるために、活性酸素の除去に役立つのです。

外眼筋の硬直を取りのぞく

目の体操には、そのほかにポピュラーなものとして、眼球を上下左右に動かしたり、ぐるぐると回転させるものがあります。外眼筋は目の周囲を取り巻いていますが、この筋肉を活性化させることになります。

人は近くを見ていると、どうしても視野が狭くなるし、一点を凝視しがちです。
そのため外眼筋がこわばってくることがあります。こういったとき、ちょっと手を休めて目を上下左右に動かす目の体操をやってみる。たったこれだけで、外眼筋のこわばりを取ることができるのです。

手のひらで覆うパーミング

目の体操として、手のひらで優しくまぶたを覆う方法もあります。
このとき、手の掌で目の表面を強く押してはいけません。むしろ手のひらとまぶたには、すき間をあけるようにします。ただし、周囲から光が入ってこないように、完全な暗やみを作り出すように心がけます。これによって、すき間に熱がこもり、それが眼球に伝わって、目の血行がよくなってきます。

これはベイツ理論でいうところのパーミングという目の体操の一種です。
受験勉強や資格試験、あるいはパソコン作業で長時間目を酷使した後は、このように手のひらで目の血行をよくしてみましょう。これだけで近視を予防することが可能になります。

このように目の体操は、いつでもどこでも、ちょっとしたあい間にできるものです。そのほか、遠くや近くを交互に見る水晶体体操法などもありますが、これはどちらかというと、視力回復トレーニングといったニュアンスがあります。目のツボを指圧する視力回復の方法もありますが、これはまた別ページで解説したいと思います。

目の体操の注意点

目の体操で、ひとつ注意点があります。
それは、たまにネットで見かけるのですが、手指で眼球をマッサージするという方法。これは非常に危険なので、やめたほうがいいですね。眼球を押すと、眼圧が高まって緑内障になって、視野が欠ける危険があります。

そのほか白内障や網膜剥離になる危険もあります。
どうしてこのような眼球マッサージを勧める人がいるのか、理解に苦しみます。もし今やっている人がいたら、即刻中止したほうがいいと思います。それよりは、強いまばたきとか、手のひらで覆う方法のほうが安全です。