睡眠 |
睡眠と健康 |
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睡眠は人生の約3分の1を占めます。そう考えると、随分の時間を寝てすごしているのですね。 睡眠はもちろん体の疲れを取ってくれますが、もっとも大事な点は脳を休めるためということでしょう。 高等動物であればあるほど、大脳を深く休ませる必要があるといわれています。ということは人間は最も睡眠を必要とする動物だ、といえそうですね。 また、睡眠中はさまざまなホルモンが分泌され、体を修復し、新陳代謝を促進します。 睡眠不足が続くと、自律神経のうちの交感神経が過度に緊張し、カゼをひきやすくなります。これは 白血球のうちの顆粒球が増えるため。 反対に充分な睡眠は、副交感神経を優位にし、白血球のうちのリンパ球を増やします。よって、カゼもひきにくくなるのです。睡眠には免疫力を高める役割もあるということです。 睡眠は大まかなことは分かっていますが、いまだ解明されていないことも多いようです。 それもそうですね。睡眠は脳と深い関係があります。脳の無限の可能性は、まだまだ未知数のことが多いのですから・・・。 スポンサード リンク
一口に睡眠といっても2種類あります。レム睡眠とノンレム睡眠です。ちょっと似たようなこの名前、 聞いたことがあると思います。 レムとはRapid Eye Movement(急速眼球運動)の頭文字をとってREM(レム)ということです。 つまり、レム睡眠のときは目が激しく動いているんです。このときは脳が活動しているとき。 脳と目とは密接な関係で、目が激しく動くということは脳も活発に使われている、といえるのです。 日中でもボーッとしていると目が動かずにいますね。そのときは脳もあまり働いていないわけです。 レム睡眠のときに脳が活発に働いているということは、このときに人は夢を見ているということです。 夢といえば寝ている間中、見ているように思えますね。でも、実際はというと、レム睡眠の間だけ、 しかも一晩にたったの2時間程度なのだそうです。 そのほかの時間は、意識はどこに行っているのでしょうね。ほんとうに謎です。 ちなみに夢を見るのは脳を整理するためだとか、記憶を定着させるためだとか言われています。 レム睡眠時の体はどうなっているのでしょうか?実は睡眠のときは脳と体は反対の状態にあります。脳が活発であれば体は力が抜けて動きません。脳が休んでいれば、寝返りをうったりします。 レム睡眠のときは体の力が抜けているので体が休まって、体にとっていいように思われますが、実は危険なときでもあります。自律神経の調節が乱れるときでもあるのです。ですから、脈拍が乱れたり、呼吸も乱れがちになります。突発的な病気も発生しやすくなります。 金縛りは、このレム睡眠のときに起こります。 何かの拍子に目が覚めると、脳は活発に働いているのですぐに意識が復活します。でも体は弛緩しているので、タイミングがわるいと体がすぐには動かないのです。これが金縛りのしくみです。 昼間に寝すぎると金縛りになりやすいようです。 ◆ノンレム睡眠(深い睡眠) さて、もう一方の睡眠はノンレム睡眠といいます。ノンは否定でレムではない、ということです。 つまり目が動かない、ということ。目が動かないということは、先ほども述べたように脳が活動を停止 しているということです。 脳といっても大脳が休んでいるのであって、脳幹(脳の司令塔、中心部)は眠ることはありません。 ここは一生、活動を続けています。自律神経もここが動かしています。脳幹は生きていることの証。 このノンレム睡眠のときは、体は起きていて寝返りをうったりします。呼吸もユッタリとし、脈拍も遅く、体はとても安定した状態にあります。成長ホルモンを分泌するのもノンレム睡眠のときです。 ノンレム睡眠のときは大脳は完全に休息状態。夢も見ません。睡眠のなかで、とても大事な時間帯といえます。睡眠は一つではなく、このように二つの睡眠があるのです。 短時間の睡眠でも元気な人は、睡眠のエッセンスである、このノンレム睡眠を充分に取れている人 なのでしょうね。 反対に、9時間も寝ているわりに寝不足を感じてしまう人は、ノンレム睡眠の質が低く、充分に深く 取れていない、ということになります。 ◆お酒の危険性 ちなみにお酒を睡眠薬代わりにしている人は、ノンレム睡眠が浅くなるそうです。ですから、寝つきはよくなっても何か寝たりないということになってくるのです。 それに、お酒を飲んでから寝る習慣がつくと、耐性がついてきてお酒の量を増やさないと眠れなくなります。そうなると、依存症になり、ますますノンレム睡眠の質が落ち、浅くなっていく、という悪循環になります。ですから、睡眠薬代わりにお酒を飲むのは控えたほうがいいのです。 それよりは青汁のケールを牛乳に混ぜて、寝る30分前に飲んだほうがいいですね。ケールには睡眠を促進するメラトニンが多く含まれているからです。 ◆ 睡眠のサイクル このように睡眠には浅いレム睡眠と、深いノンレム睡眠があるわけですが、この2つは交互に繰り返 されます。人が眠りに入ると、まずはノンレム睡眠に深く入っていきます。ですから、すぐに夢を見る ということはないわけです。 約90分すると今度はレム睡眠に。また90分たつとノンレム睡眠に・・・というように90分単位で 繰り返されます。 眠りに入って3時間ほどが、もっとも深い睡眠といわれています。ですから、短時間睡眠の実践者が いるのも何となくうなずけます。 ◆仮眠のコツ 眠りに入ると、まず深いノンレム睡眠に入っていくのですから、ちょっとした仮眠でも眠気をとることが できます。仮眠が有効なのはこうした理由からです。 仮眠が睡眠不足の解消に役立つからといって夕方に仮眠すると、夜に眠れなくなる可能性が・・・。 仮眠に適した時間帯は昼の3時までといわれています。3時を過ぎると夜の睡眠に影響してきます。 また、あまり多い仮眠も夜の睡眠の妨げになるので、20分〜30分がいいとされています。 社会人なら昼食後の昼休みにちょっと仮眠をとれば、睡眠不足も解消!というわけです。 ◆睡眠時間に決まりはない 睡眠時間は人によって違います。必ず8時間取らなければいけない、ということは全くありません。 8時間には医学的な根拠はないとされています。5時間で充分な人は5時間でもいいのです。 9時間眠らないと寝た気がしない人は9時間必要ということです。 睡眠は体の免疫力を高め、傷を修復し、脳を休ませる大切な時間。毎日、充分な睡眠を取ることが 健康のためには大切です。 スポンサード リンク
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