不眠症の対策方法と、睡眠薬の副作用や危険性を解説しています。
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不眠症のチェック法は、べつに精神科や心療内科の病院へ行かなくても、自分一人で判定できます。
不眠症のチェック方法は、ふたつあります。
これは自分が感じることですので、もっとも簡単です。
まず不眠症の定義として、入眠障害や中途覚醒、早朝覚醒、あるいは熟眠障害(寝た気がしない)という状態が続いて、それを本人が辛いと感じて、なおかつ生活の質が低下している状態をいいます。
ですからこの不眠症の定義に照らせば、自ずと主観的に不眠症をチェックすることができます。
あなたは今、なかなか寝れない、夜中に目覚める、朝早く目覚める、あるいは熟睡感がないということで、辛いと感じていますか?(一つだけでも、複数でも)
それとともに日中に眠気があって、仕事や勉強、家事などの質、パフォーマンスが低下していると感じていますか?
この両方があれば、あなたは不眠症と判定できると思います。
では、この主観的な不眠症のチェック法で、”どの程度の不眠なのか”はどうやって判断するのでしょうか?それは簡単です。どれだけ辛いか、質が低下しているかによって判定できます。
辛さが深刻であれば、それだけ不眠の症状も深刻です。
昼前に耐え難い眠気を感じ、とても仕事や勉強をこなせる状態ではないのなら、かなりの不眠症です。
しょせん不眠症とは、本人が辛いとか、生活の質が低下していると感じることが前提です。そのため、たとえ3時間睡眠であっても、本人が辛いと思わず、生活の質も低下していなければ、それは不眠症とは言わないのです。
客観的な不眠症のチェック法は、自分の状態や感じていることを数値化することによって、目に見える形で自分の状態が認識できます。
たとえばアテネ不眠尺度があります。
これは、もっとも一般的といわれている不眠症の判定法です。WHOによる世界共通の不眠症チェック法になります。
8つの設問があり、それぞれ0〜3までの4段階を選ぶようになっています。
入眠障害度、中途覚醒度、早朝覚醒度、総睡眠時間、熟眠障害、日中の気分、日中の活動の質、日中の眠気の8つの設問があります。それぞれについて、4つのどれかから選ぶだけです。
たとえば一番最初の入眠障害度の設問では、いつも寝つきはよい=0、いつもより少し時間がかかった=1、いつもよりかなり時間がかかった=2、いつもより非常に時間がかかった、あるいはまったく眠れなかった=3となっています。
ほかの設問でも同じ要領で、最終的に全ての点数を合計して、多いほど不眠症の症状が深刻ということになります。ちなみにこの不眠症のチェック方法では、総合計の点数が4点未満だと、睡眠障害の心配はない、となっています。4〜5点の場合は、不眠症の疑いが少しあります、となります。6点以上の場合は、不眠症の疑いがあります、となっています。
アテネ不眠尺度による不眠症のチェック法によっても、「疑いがある」としか言えません。つまり不眠症ではないかもしれないわけです。もし、どうしても正確な状況を知りたいのなら、精神神経科や心療内科などのメンタルクリニックを受診するしかないでしょう。