不眠症の対策方法と、睡眠薬の副作用や危険性を解説しています。
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眠いのに寝れないというのは、本当に辛いことでしょう。
どうして、このような相反する現象が起きるのか、考えてみたいと思います。
眠いのに寝れない場合、睡眠ホルモンのメラトニンと睡眠物質が同時に満たされていないと考えられます。
睡眠ホルモンは、朝日を浴びてから約14時間後から16時間後に分泌を開始します。メラトニンが増えてくると、脈拍、血圧、体温が下がってきて、眠気がでてくるようになっています。
睡眠物質は、疲労物質が変化したものです。
たとえば日中に運動をすると、それが睡眠物質に変わります。一日中家の中でごろごろしていたり入院していると、夜に寝付けないことがあるのは睡眠物質が少ないからです。また、長く昼寝をしすぎたり、昼の3時以降に仮眠すると、夜のための睡眠物質が少なくなるために、不眠の原因となります。
このふたつから考えて、眠いのに寝れないという現象は、メラトニンが出ているのに睡眠物質が少ない場合がまず一つ。もう一つは、メラトニンが少なく、睡眠物質が多い場合です。
朝日を浴びているという人は、14時間後にはメラトニンが分泌されてきます。
しかし、家のなかでごろごろしていたり、長く居眠りをしていると睡眠物質を消費します。その結果、眠いのに寝れないとなるのです。
また一日を活動的に過ごしたり、運動を行なっている人は、睡眠物質が体内に蓄積しています。こういった人が、朝日を浴びずに昼ごろまで寝ていたとしたら、メラトニンの分泌がかなり遅れて、眠いのに寝れないとなります。
そのほか朝日は浴びていても、夜に強いパソコンの光を浴びていると、メラトニンの分泌量が減少します。この場合、体の疲労感と睡眠物質が蓄積されていても、メラトニンが少ないため、眠いのに寝れないとなるわけです。
そのほか眠いのに寝れない症状としては、体は眠る準備が整っているのに、悩み事や気になることがある場合。こういったケースでも、寝つけないことになります。あるいは、体は寝る準備ができているのに、体のどこかが痛いとか、体がかゆいとか、うずくなどの理由によって寝付けないことがあります。
眠いのに寝れないときは、脳は眠りたいと思っているはずです。
ですから、そのまま布団に横たわっていましょう。すると気づかないうちに、眠る瞬間があるものです。これをマイクロスリープといいます。不眠症で悩んでいるという人に付き添ったところ、イビキをかいて気持ちよく眠っていたなんてことは、よく聞きます。
それでも寝付けないときは、以下の方法を試してみましょう。
眠いのに寝れない原因は、さまざまですが、その一つに前述したように睡眠物質とメラトニンの関係が挙げられます。そこで睡眠物質が少ない場合は、その日一日の疲労感が少ないということですから、布団の上でストレッチをしたり、軽い体操をしましょう。そうすれば、疲労感から寝付ける可能性があります。
メラトニンが少ないとか、まだ分泌される時間ではないという場合は、体内にメラトニンを補給すればよいのです。その場合は、ホットミルクを飲んで寝れば、30分位してから体内に入ってきます。牛乳のトリプトファンはセロトニンになり、最終的にメラトニンに分解されます。これによって、足りない分のメラトニンが補充されるわけです。