不眠症の対策方法と、睡眠薬の副作用や危険性を解説しています。
不眠症対策〜寝付けない夜にTOP > 不眠解消の方法とは? > 不眠症の悩みを解決する方法
不眠症の悩みを持っている人は、日本人の5人に1人に相当するといわれています。アメリカではもっと深刻で、約半数の人々が、何らかの睡眠の悩みを持っているそうです。
不眠症の悩みは、よく考えれば人間に特有の現象です。
鳥や野生の動物が、不眠症で悩んでいる、睡眠不足で苦しんでいるとは、あまり聞かないですよね。これだけ夜にも騒音がある都会でも、鳥たちは木の巣で眠ります。まさに地球の自転周期に合わせて眠っているわけです。
おそらく自然な眠気が、外部の騒音をシャットアウトし、半強制的に眠らせているのでしょう。人間も、このように「睡眠のスイッチ」を押すだけで、眠りにつければ、不眠症の悩みもなくなるはずです。しかし、そううまくいかないのは、発達した大脳が邪魔するからです。
人間は高度な頭脳を持った代わりに、悩むということが出てきました。
野生の動物は、食料や種の保存の本能だけで生きているようなところがあります。しかし人間は、ものを考えます。計画を立てて行動します。ときには失敗したり、ストレスを受けるわけです。その延長として、あれこれと頭のなかで必要以上に考えてしまい、不眠症の悩みを持つことになります。
さらに人間は、とくに運動をしなくても、食べ物にありつけるようになりました。昔は狩や狩猟、採集生活をして、必然的に体を動かさなければ、ものを食べることができなかったわけです。ところが現在は、お金さえあれば、自宅にいても食料を配達してくれます。これでは疲労感が少なくなり、夜に寝付けない現象が起きても不思議ではありません。不眠症の悩みは、心の問題だけではなさそうです。
人間の生活は、科学技術が発達し豊かになるとともに、夜遅くまで起きているように変化してきました。夜にテレビもなかった時代は、今よりはもっと就寝時間が早かったはずです。ましてや電気がなかったころは、もっと早かったでしょう。
現在はテレビに加え、インターネットが生活に浸透してきています。
インターネットはまさに知識の宝庫であり、とてもおもしろくて魅力があります。そのため、夜になっても強い光を発するモニターを見続けることに。これが睡眠ホルモンのメラトニンの分泌を阻害し、不眠症の悩みへと発展することになります。
まとめると不眠症の悩みの原因としては以下のようなものがあるわけです。
ストレスが多い夜型社会、しかも運動しなくても食べることができる現代において、不眠症の悩みを解決するには、どうしたらよいのでしょうか?これは、そのまま「不足しているものを補う不眠症対策」を取るしかありません。
つまり、ストレスを解消したり少なくするように努める(=毎日を楽しく過ごす)、生活のなかに意識的に運動を取り入れる、夜は照明を落として出来るだけ早く休む、ということです。これ以外に、何か特別な不眠の解消法があるわけではありません。野生動物や鳥を見習えばよいのです。
さらに付け加えれば、快眠成分が含まれた食材を夕食に取り入れる、夜は知恵をめぐらせて何らかのリラックスの時間を設ける(アロマテラピー、安眠CD、入浴、マッサージ、読書)などがあります。こうした工夫は、大脳が発達した人間だけができることです。