不眠症の対策方法と、睡眠薬の副作用や危険性を解説しています。
不眠症対策〜寝付けない夜にTOP > 不眠解消の方法とは? > 睡眠不足の解消法とは?
睡眠不足の解消法は、べつに難しいことではありません。
だれでも眠いときは、電車のなかや車のなかで居眠りや昼寝をしますね?これが、もっとも良い睡眠不足の解消法です。
仮眠をすると、まず深いノンレム睡眠に入っていこうとします。
そのため居眠りをすると、かなり大脳が休まります。睡眠物質がたまっていれば、居眠りによって分解することができます。そのため、たとえ5分くらいの仮眠であっても、とても頭がスッキリするわけです。
このように睡眠不足の解消法としては、仮眠がオススメですが、注意点もあります。それは以下の点です。
睡眠不足の解消法として、仮眠を有効活用するためには、寝すぎないことが大切です。その目安として、15分が適当だと思います。これは人によって主張が異なり、20分がいいという人もいれば、30分くらいならOKという人もいます。
ただ寝すぎると、本当に深いノンレム睡眠に入ってしまう危険があります。
そのため、1回の仮眠は15分くらいが適当ではないでしょうか?いったん深く眠ってしまうと、そのあとなかなか起きれなくなります。気づいたら1時間経っていたということにもなりかねません。
慣れてしまえば自然と15分で目覚めますが、自信がないという人は、携帯のアラーム機能を使って目覚ましを使うのがよいでしょう。そのほか仮眠の前に、カフェインを含むコーヒーや緑茶を、少量飲んでおくというテクニックもあります。
カフェインは刺激物質であり、血液中に入ると交感神経を優位にして、ノルアドレナリンなどのカテコラミンを増やします。ただし血液中に入るまでに15分くらいかかるので、直前に飲むと、ちょうど15分後に体に効いてきて、しぜんに目覚めることができます。
このように仮眠は、睡眠不足の解消法に有効ではありますが、寝過ごすと起きづらくなるので注意しましょう。とくに寝不足のときは要注意です。そのほか仮眠が長すぎると、夜の睡眠に影響するということもあります。昼の3時前だからといって、1時間も居眠りをしていると、睡眠物質を浪費してしまい、夜に寝付けなくなる危険があります。
睡眠不足の解消法としては、一回の仮眠が15分という基準をご紹介しました。
それとともに大事なことは、寝る時間帯です。昼寝や居眠りのオススメ時間帯は、昼の12時から3時までの間です。働いている人なら、昼食後の昼休みをうまく利用するとよいでしょう。
人には体内リズムによる眠気の周期というものがあります。
ひとつは午後2時ごろ、もう一つは夜中の2時です。夜中は眠っていることが多いので気づかないだけです。かつては昼の2時ごろに眠くなるのは、胃の消化のために血液が必要になり、脳が貧血気味になるためと考えられていました。しかし現在は、それは誤りで、眠気の周期によることが分かっています。
帰りの電車のなかで居眠りをしてしまうと、夜の眠りのための睡眠物質を使ってしまうため、その日の夜に寝付きづらくなります。眠るのは朝の通勤電車と昼休みだけにしておきましょう。
睡眠不足の解消法は、以上のように「正しい仮眠」によって補うことができます。それとともに、もうひとつ寝不足を解消する有効な方法があります。それは早めに暗くして寝床に入ることです。十分な睡眠時間を確保することです。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、それ以外に方法はありません。
眠りとは完全に自給的なものであり、サプリメントや点滴によって補うことはできません。睡眠薬の服用といっても、眠りやすくするだけであり、結局は睡眠不足を解消するのは「睡眠」しかないのです。夜の睡眠不足を補う方法やテクニックとしては、前述したように、昼の3時までの短めの仮眠が有効になります。ただ、この仮眠にしたところで、結局は眠ることによって寝不足を解消しているわけです。