不眠症の対策方法と、睡眠薬の副作用や危険性を解説しています。
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不眠を改善するために、もっとも重要なことは何でしょうか?
それは、不眠症の原因をしっかりと突き止めることです。
ストレスで寝付けない場合は、悩みを解決したり取りのぞけば、自ずと不眠が改善し、眠れるようになります。カフェインが原因で寝れない場合は、カフェインを飲む時間に気をつけるか、飲まないようにすれば不眠症対策となります。
体の痛みが原因の不眠症の場合は、不眠が原因ではなく、体のほうに要因があります。そのため、この場合、睡眠薬を飲んでも仕方ないわけです。へたにハルシオンやアモバンなどの睡眠薬に手を出すと、依存性がついてしまって、泥沼にのめり込んでしまいかねません。
アルコールでもそうですね。
体の痛みが不眠症の原因の場合、お酒で痛みを紛らわせても、何の解決にもなりません。アルコールをナイトキャップや寝酒として使用すると、浅い眠りになり、免疫力が低下します。これでは不眠の改善とは、逆方向に進んでしまうことに。
悩みが原因で寝付けない場合でも、アルコールでごまかしてしまうと、アルコール依存症になりかねません。悩みをなくす努力、あるいは悩みと感じないように自分が変わることが、根本的な不眠改善法です。
このように不眠症の原因がハッキリしている場合は、原因自体を解決することが、しぜんと不眠の改善へとつながっていきます。
しかし、なかには悩みがないのに漠然とした不安感から寝付けないこともあります。不安神経症などですね。これは精神生理性不眠や不眠恐怖症などと言います。「今日もまた眠れないのでは?」と先のことを不安に考えてしまうわけです。そうなると、昼間から夜が来るのが不安になります。
この場合は、睡眠導入剤を使うこともありますが、認知行動療法やカウンセリングが不眠の改善方法として行なわれます。なかには昼間にウォーキングなどで運動量を増やすことによって、夜に安眠・快眠ができる患者さんもいるそうです。
つまり、体のの疲労度が少ないために、余計な考えが湧いてきてしまうわけですね。体が心地よく疲れると、気分もリラックスしてきて、不眠症対策となるのです。これは精神生理性不眠症の患者さんだけではなく、どのような不眠のタイプにも使える不眠改善のコツです。日常で運動量が少ないなと感じる人は、ウォーキングの時間を儲けてみるなど、工夫してみましょう。
不眠症の原因として、うつ病が関わっていることもあります。
こちらは精神生理性不眠の患者さんとは違って、睡眠自体を悩むことは少ないようです。早朝覚醒が多くなる特徴があります。
うつ病の場合も、うつが不眠症の原因なのですから、睡眠薬に頼るよりも、うつ病の治療を優先させます。つまり、デパスとかベンザリン、ロヒプノール、サイレース、ドラールなどの睡眠薬は補助的に使用するということですね。うつ病が治れば、しぜんと不眠も改善していきます。
不眠症は、カフェインや食事法で生じることもあります。
この場合は、どの栄養素が睡眠に影響を与えるのか、よく勉強して知る必要があります。緑茶やコーヒー、ウーロン茶、コーラなどには、刺激物質であるカフェインが含まれています。寝る前の4時間のあいだに飲むことは禁忌とされています。
なかには、カフェインで寝付けないという人もいるかもしれません。
その場合は、カフェインの摂取時間に気をつければよいのです。たったそれだけで、不眠は改善していきます。
これは、体内リズムのずれによる睡眠障害でもいえます。
夜早く眠れないのは、まだ体温が高いから、ということがあります。つまり夜型なのに、朝型の人と同じ時間に寝ようとしているわけですね。
この場合の不眠改善の方法は、まずは早起きして太陽の光を浴びることです。
そうすると体内時計が朝型にリセットされます。そして約14時間後にメラトニンが分泌を開始するのです。
夜型の人が早く眠くならないからといって、アルコールやハルシオンなどの睡眠薬に頼ることほど、ナンセンスなことはありません。そもそも夜型は不眠症ですらないからです。明け方になると、眠気が出てきて眠くなるはずです。ですから不眠症というより、睡眠障害なわけです。
このように不眠の改善には、原因を見極めたうえで、その原因を取り除いたり改めることが不可欠になります。