不眠症の対策方法と、睡眠薬の副作用や危険性を解説しています。
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眠れない夜に寝る方法には、何があるでしょうか?
精神的なストレスや悩みだけではなく、とくに原因が見当たらないのに寝付けない夜は、あるものです。そういったとき体内では、どういったことが起きているのでしょうか?また、眠れない夜に寝る方法として、何か最善の策はあるのでしょうか?
眠れない夜に寝る方法を述べる前に、まず自分の体内で起きていることを知っておきましょう。寝付けないときは、自律神経のうち交感神経が優位になっているものです。これは緊張を司る神経。血管が収縮して血圧が上昇します。そのため脈拍が速くなり、その結果、体温も上昇してきます。こうなると、とても安らかに寝れる状況ではありませんよね?
脳内ではノルアドレナリン(ノルエピネフリン)やドーパミンが活発に分泌されています。悩みがあるとノルアドレナリンなどが活発になります。これは、もとをたどれば大脳辺縁系の興奮に始まります。ここは感情や本能を司っているので、感情に関わる興奮が加わると、自律神経に影響を与えることになります。
さて眠れない夜に寝る方法とは、このような脳内の興奮を鎮めることに尽きます。そうすれば間脳にある視床下部は、それを受けて全身に副交感神経を優位にするように指令を出すのです。その結果、血管が拡張して血圧が下がります。脈拍がゆっくりとなり、体温が下がってきます。すると、だんだんと眠気が出てくるのです。
ハルシオンやアモバン、マイスリーなどの睡眠薬も、じつは脳内のギャバを強めることによって、興奮性神経伝達物質を抑制し、不眠を解消させます。別の言い方をすれば、大脳辺縁系の興奮を鎮める働きがあるのです。これは不眠症対策として知られている、バレリアンなどのハーブでも同様です。アロマテラピーで神経が落ち着くのも同じ原理です。
しかし眠れない夜に寝る方法として、ハルシオンなどの睡眠薬に頼っていると、いずれ不眠薬なしでは寝付けないことに。いわゆる薬剤依存性睡眠障害です。睡眠薬は即効性があるため、寝れない夜は、どうしても手が出てしまうからです。
かといって眠れない夜に寝る方法として、漢方薬や市販の睡眠薬、ハーブ、アロマテラピーを使用しても、効果が弱すぎる場合があります。これらは体質を少しずつ改善する効果は期待できますが、ハルシオンのような即効性はないのです。
それでは無料で、眠れない夜に寝る方法はないものでしょうか?
ここでは、私が実際に試して効果があった方法を解説したいと思います。それはとても簡単な方法です。
眠れない夜に寝る方法は、寝床に入ったら「寝たい」と何度も小声で言ってみることです。「眠りたい」でもよいでしょう。人はなかなか寝付けないと、言葉には出さなくても、心の内で(ああ、眠れない)を繰り返しています。そうすると、そのイメージが脳内に入り、ますます「寝れない状態」を実現しようと働きかけます。
そこで素直に、脳に対して「寝たい」とか「眠りたい」と言うことによって、脳内には、”スヤスヤと眠っている自分の姿(イメージ)”が送り込まれます。すると脳内は活動を停止する方向へとシフトしていき、いつのまにか眠ることになるのです。
同様に不安感がある人は、「不安から解放されたい」と言ってみるのもよいでしょう。「今日はゆっくり眠りたい」、「明日は早いから、今日は早く寝付きたい」など、自由に言葉を考えて脳に語りかけるといいと思います。
今、自分の脳にはどのようなイメージが送り込まれているかを考えることが、眠れない夜に寝る方法と秘訣です。