不眠症の対策方法と、睡眠薬の副作用や危険性を解説しています。
不眠症対策〜寝付けない夜にTOP > 不眠解消の方法とは? > 不眠症の原因とは?
不眠症の原因には、さまざまなものがあります。
まず、大きく二つに分けられます。
不眠症の原因が軽度であれば、自宅で睡眠薬を使わずに不眠を改善することができます。いっぽう神経症による不眠症(精神生理性不眠など)やうつ病、強いストレス(PTSDなど)の場合、精神神経科や心療内科にかかり、カウンセリングや睡眠薬の処方を受けることが大切です。
ただし神経症に睡眠薬を処方すると、眠りへのとらわれを強くすることがあります。うつ病や統合失調症による不眠は、根本の病気の改善を第一に考えます。そのほかの病気、体の痛み、かゆみ、咳なども、それがなくなれば不眠症はおのずと解決するのですから、睡眠薬はあくまでも対症療法となります。
日常のちょっとした工夫と改善によって、不眠症を治せることがあります。
この不眠症対策は、誰にでも簡単にできます。たとえば次のようなケースです。
不眠症の原因が、単に夜型ということがあります。
朝寝坊していれば、早く寝付けないのは当然です。睡眠ホルモンのメラトニンは、朝日を浴びてから14時間後に分泌を開始するからです。夜型による不眠症対策は簡単で、頑張って早起きすることによって、体内時計はしぜんに調整されます。
不眠症の原因が、単に運動不足であることもあります。
病院で入院しているとき、ずっと横になっていますが、夜に寝付けないという症状が起きがちです。これは疲労物質が少ないために、睡眠物質があまり作られないため。運動したり太陽の光に当たることによって、疲労感が蓄積し、それが睡眠物質に変換されます。
カフェインの飲みすぎで寝付けないこともあります。
寝る4時間以内にカフェインを摂取すると、夜の睡眠に響きます。実際には6時間ほどは体内に残っているといわれています。朝のコーヒーの一杯が、夜の不眠症の原因となる敏感な人もいます。
アルコールや喫煙は、じつは不眠症の原因となります。
お酒は少量なら睡眠を促進し、健康も増進させます。ただし少しでも量が多くなると、耐性がついてきて寝付けなくなってきます。それだけではなく眠りが浅くなり、成長ホルモンの分泌が低下した結果、免疫力の低下を引き起こします。
夕食の時間帯も大切です。
寝る直前に食べてしまうと、胃腸の活動が始まって体温が上昇し、寝つけないことになります。うまく寝付けたとしても、胃腸の活動と睡眠が同時に行なわれてしまいます。いわゆる二兎を追うものは一兎をも得ず、という状態に。起床時にお腹がもたれ、熟睡感がなくなります。不眠症対策のためには、寝る4時間前の食事は厳禁です。これはダイエットを考える女性にとっては、鉄則といえます。
夜に激しい運動をしたり、熱い風呂に入浴すると、交感神経が活発になります。
その結果、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されて、血圧、脈拍、体温が上昇して不眠症の原因になります。こういったことは、寝る3時間以上前に済ませることが無難です。
そのほか夜にパソコンやテレビ、携帯などの強い光を長時間見ていると、せっかく分泌されてきたメラトニンが止まってしまいます。早起きした意味がなくなるわけですね。夜はうす暗い中で過ごしたり、パソコンの照度を最低レベルまで落とした方がよいのです。