不眠症の対策方法と、睡眠薬の副作用や危険性を解説しています。
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深く眠る方法は可能なのでしょうか?
深く眠るというと、一晩中ずっと深い眠りに落ちていると考えている人がいるかもしれません。しかし人間の睡眠には、リズムがあります。ずっと深い眠りに落ちていて、朝いきなり目覚めるわけではないのです。
人は眠りに入ると、まずいきなり深い睡眠に入っていきます。
これがノンレム睡眠です。そして約90分後に、今度は浅いレム睡眠に移行していきます。このようにして睡眠は波を繰り返しているわけですね。
さて深く眠る方法というのは、寝初めを深く寝る方法といえます。
人は寝初めの3時間が、もっとも深い眠りだといわれています。つまり1サイクルが90分ですから、寝初めの2回のノンレム睡眠が、全睡眠中もっとも深い眠りということになります。
もし寝初めの3時間に深く眠る方法を会得したならば、ナポレオンやエジソンのように3時間睡眠も可能になります。ふつうの人が3時間では睡眠不足になってしまうのは、短眠者ほどの深い眠りが得られていないからです。
それでは深く眠る方法とは、どのようなものなのでしょうか?
その前に、人はなぜ長い睡眠を取る必要があるのでしょうか?人が睡眠を取る理由は、心身を休めるためです。つまり心身の疲労が少ない人ほど、深く眠ることができて、睡眠時間も短くなるということです。
そうなると、次のような人は、長い睡眠を必要とするわけです。
もちろん一概には言えませんが、上記のように心身のエネルギーをよく使う人は、それだけ長い眠りが必要になるのではないかと考えます。
筋肉を酷使すれば、睡眠時間を多くとって長めに筋肉を休ませる必要が出てきます。悩みがあったり頭をよく使う人は、レム睡眠を多く取る必要が出てきます。
レム睡眠には、記憶の整理やうつ病を予防する働きがあるといわれています。食べ過ぎれば、それだけ内臓を休める長い時間が必要になります。
その反対を考えれば、心身の疲労が少なくなり、深く眠る方法が分かるはずです。つまり心身の疲労が少ないほど、睡眠が短くなり、おのずと深く眠る方法となります。過度の運動をせず、適度な運動を心がける。ストレスをためずに楽しく過ごす。くよくよしない。腹八分目にするなどです。
とくに毎日を楽しくワクワク過ごすことができれば、それ自体が深く眠る方法となります。そういった人は、できるだけ起きて活動していたいと思っています。ナポレオンしかり、エジソンしかりです。眠ることがもったいないと常に考えていれば、無意識のうちに眠りが深くなり、睡眠時間が短縮されるのでしょう。
ただ、あえて短時間睡眠にする必要はないと思います。
深く眠り、かつ十分な睡眠時間を取ることが大切ではないでしょうか?しかし、本当に深く眠る方法を会得したならば、6時間や5時間睡眠であっても、熟睡感が得られるはずです。最近は、忙しい人も増えているので、6時間睡眠や5時間睡眠を目指して、深く眠る方法を会得することには意味があると思います。
深く眠る方法は結局、生き方(情熱を注げる対象を持っているか否か)とか、ものの捉え方に関わってきますから、なかなか難しい部分かもしれません。楽観的で活動的な人は、深く眠って短時間睡眠の傾向があるといわれています。その反対に、几帳面で悲観的な傾向が強い人は、ストレスをためやすく、長時間睡眠の傾向があるといわれています。
ですから睡眠時間の長さは、すぐには変えられないかもしれません。
考え方や生き方は、すぐには変わらないことが多いからです。しかし気長に時間をかけて、その人なりに深く眠る方法を会得すれば、やがて現在よりは熟睡感が得られて、睡眠時間を短くすることは可能なはずです。